Yamaguchi Lab

研究室メンバー

名前       役職・学年   メールアドレス   CV/Web
山口 弘悦 准教授 yamaguchi _at_ astro.isas.jaxa.jp
Link
大城 勇憲 D1(学振) ohshiro-yuken _at_ g.ecc.u-tokyo.ac.jp
大場 滉介 M1 oba-kosuke141 _at_ g.ecc.u-tokyo.ac.jp

研究指導の基本方針

私の研究指導のプリンシプルは、「学生ひとりひとりが独立した研究者として認知され、国際的に活躍できる場を提供すること」です。そのため、大学院進学直後から大きな研究プロジェクトの一部に組み込むことはせず、まずは学生自らがリードできる小規模な研究テーマに取り組んでいただきます。小規模と言っても、価値が低いという意味ではありません。むしろ、科学的に重要であるがゆえにゴールが明確で取り掛かりやすいテーマがたくさん転がっています。そうしたテーマの中から各学生の興味に合うものを最初は私から複数提示するので、最適なものを選択し、それに取り組む過程で「研究のやり方」を学んでいただきます。

最先端の研究を進める中で、論理的に考える能力、自ら課題を設定する能力、英語の論文を読み書きする能力などが、自ずと身についていきます。もちろん、そうなるように適切にサポートします。また、最初に取り組んでいただく研究は、必ず海外の研究者を巻き込んで進めます。私は宇宙研着任後に3名の大学院生(他大学所属を含む)を指導しましたが、いずれも修士2年の前半までに、外国人共著者を含む学術論文を主著で発表しています。最初は英語に苦手意識を示していた学生たちが、1年経った頃にはロジカルで美しい文章を書けるようになり、自信をつけていく様子を見るのは、指導者としての喜びでもあります。

研究指導とは、自分のコピーや持論の支持者を増やすことではなく、(最低でも同年齢時の)自分よりも優れた研究者を育てることだと考えます。そうでなくてはその分野の発展はありません。大学院の卒業までには完全に独り立ちして、自らのビジョンで道を切り拓く研究者になってくれることを心から願っています。

学生の研究環境

JAXA宇宙科学研究所・宇宙物理学研究系には当研究室の他にも、同じ物理学専攻の山崎研をはじめ、多数の研究室が所属します。東大、総研大、東工大、都立大、東北大などを経由して宇宙研に在籍する大学院生が同じフロアで活動し、合同で自主ゼミや論文紹介を行うなど、研究室間交流が極めて盛んです。学生の居室も指導教員ごとに分かれていません。当研究室の大城君と大場君は、アクティビティの高い海老沢•辻本研の学生と同じ部屋に机を並べ、先輩たちから刺激を受けています。

一昨年から始まった「コロナ禍」のため、自宅に引き籠ることが当たり前の時代になってしまいました。しかし斬新な研究のアイデアは、往々にして仲間との立ち話のような議論から生まれます。したがって強制ではありませんが、平日はできる限り研究室に来て研究に取り組むことを推奨しています。私自身も「不要不急のテレワーク」は一切行いません。いつでも議論に付き合えるよう、オフィスを開放しています。また、宇宙研や当研究系が主催するコロキウムやセミナーは、ついつい「専門バカ」になってしまいがちな研究者が視野を広げる絶好の機会なので、例え自分には関係ないと思う内容であっても、積極的に参加することをお勧めします。

東大/宇宙研の大学院生には、様々なフェローシップ(奨学金受給)の機会があります。海老沢研(天文学専攻)のウェブサイトに詳しくまとめられているので、そちらをご参照ください。当研究室が所属する物理学専攻でも、申請資格等に違いはありません。この中で宇宙研の利点として挙げられるのが、JAXA独自のリサーチアシスタント(RA)制度があることです。JAXA RAは比較的採択率が高く、基本的に他のフェローシップと併用可能なので、経済面での懸念を大幅に軽減できます。一方、日本学術振興会の特別研究員(通称: 学振)への採択は容易ではありませんが、申請時に主著論文の発表が1本でもあると、採択率が格段に高まります。事実、当研究室の大城君は修士2年の初めに主著論文を発表し、学振DC1の内定を勝ち取っています。学振に採択されると給与の他に研究費が支給されるので、国際会議等への参加も容易となり、研究の幅がさらに広がります。もちろん、学生自身の研究費がない状況でも、パソコンやソフトウェア、書籍、学会参加の旅費等は、必要であればこちらから支給します。これらに自腹を切る必要は一切ありませんので、伸び伸びと研究に取り組んでください。